「話せなきゃいけない」という前提を捨てる
こんにちは!
おとなの英語予備校、代表の谷口翔太です。
あなたにとって、「英語ができる」とはどのような状態のことでしょうか?
もしくは、「英語ができる人」とはどのような人だと思いますか?
「英語を話せる」=「英語ができる」
と考える人が多いかもしれません。
でも果たしてそうでしょうか?
>>>ゴールを明確に!
この「英語ができる」という表現はすごく曖昧な表現です。
英語ができるようになりたい!
そう思ったら、まず初めに明確にしておかなければならないことがあります。
それは「目的」です。
どこをゴールにするかが非常に重要になります。
あなたにとっての「英語ができる」というのは、英語の何がどのくらいのレベルできるようになればいいのか、それを明確にすべきです。
例えば、仕事で英会話が必要な人や、海外旅行に頻繁に行くので英語でコミュニケーションを取れるようになりたい人なら、英語を「話す力」「聞く力」が必要です。
もちろん、そのジャンルやレベルは異なると思いますが、鍛えるべきスキルはこの2つです。
仕事で英語は使うが、メールのやり取りがほとんどだという人なら、「読む力」「書く力」が必要であり、英語で話せる必要はないわけです。
現在さまざまな企業が従業員に対して、TOEICという試験の一定スコアを取得するように要求しています。
一般的に日本人がTOEICと呼ぶものは、「TOEIC L&R TEST」のことです。
「L&R」の“L”はListening、“R”はReadingの頭文字をとったものです。
TOEICにはSpeakingとWritingの試験もありますが、L&R TESTで試されるのは「聞く力」と「読む力」のみとなります。
もしあなたの「目的」が、TOEIC L&Rで700点を取得することであれば、話したり、書いたりする練習は必要ありません。
そしてTOEICで700点を取得すれば、ボクは十分「英語ができる」と言ってもいいと思います。
>>>「英語を話せること=英語ができる」ではない!
TOEICという試験を批判するときによく聞く意見のひとつに、
「TOEICで900点以上取得していても、英語を話せない人はいる」
というものがあります。
こういう批判は、英語は話せなきゃ意味がないという視点からくるものです。
でも英語は話せることがすべてではありません。
確かに、TOEICで900点以上を持っていても話せない人はいると思います。
しかしそもそもTOEICで900点をオーバーできる人は、受験者のたった3.5%ほどしかいません。
英語を流暢に話せなくても、これは立派に「英語ができる」と言っていいと思います。
英語を話せる人(ネイティブは除きます)でもTOEICで900点をオーバーするのはかなり難しいんです。
TOEICで高得点を取ることと、本物の英語力を身につけることはまた別の問題だと思いますが、少なくともTOEICで高得点を取得することも立派に「英語ができる」と言っていいのではないでしょうか。
ちなみにTOEICで900点をオーバーできるような人は、英語を話すことに抵抗があったり、話すこと自体に慣れていなかったりするだけで、話す練習をすれば確実に英語を話せるレベルです。
日本ではなぜか「英語を話すこと」ばかりがフォーカスされますが、まずはその前提を捨てて、あなたが本当に必要とする英語のスキルが何なのか、一度立ち止まって考えてみてはどうでしょうか?
今日も応援していますね!
英語学習がんばってください:)