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2024年11月01日

もう迷わない!hearとlistenの違い

こんにちは!

おとなの英語予備校谷口翔太です。

 

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英語学習者の初中級者に多い間違いの

ひとつにhearlistenの区別があります。

 

この2つの単語は「聞く」という意味で

覚えている方が多いと思いますが、

一体何が違うのでしょうか?

 

英語のネイティブスピーカーや、

日本人でも英語ができる人たちが

よくする説明が次のようなものです。

 

hearは「聞く」「聞こえてくる」という意味で、

listenは「聴く」「耳を傾ける」という意味。

 

例えば、街を歩いていて

お店などから流れる音楽が聞こえてきたなら、

 

I heard music. 
「音楽が聞こえてきた」

 

というようにhearを使います。

 

しかし、車を運転しているときに

音楽を聴きたくなって音楽をかけたなら、

 

I listened to music.
「音楽を聴きました」

 

となり、listenを使います。

 

確かにこのhearlistenの意味の違いの説明自体は

間違っていないのですが、

 

英語を学ぶときにもっとも重要なのは

語順などのルールの方です。

 

実は、hearとlistenというのは動詞の種類が異なるんです。

英語の動詞には「自動詞」と「他動詞」があります。

 

カンタンにいうと「自動詞」は直後に

目的語になる名詞が不要な動詞で、

「他動詞」は直後に目的語になる名詞が必要な動詞です。

 

この目的語は英語でObjectと言い、

頭文字を取ってよくOと表記されます。

 

このことを踏まえて

先ほどのhearlistenの英文をもう一度見てみましょう。

 

I heard music.

I listened to music.

 

hearは直後に名詞のmusicが置かれていて、

これがhearの目的語(O)になっています。

 

一方、listenは直後に前置詞toがあり、

その後にmusicが置かれています。

 

つまり、hearは「他動詞」で、

listenは「自動詞」という違いがあるんです。

 

「他動詞」は直後に目的語を置けますが、

「自動詞」は前置詞がないと目的語を置くことができません。

 

英語の学習を効率化するためには、

このようなルールを知る必要があります。

 

TOEICなどの資格試験でもそうですが、

空所補充の問題では、

 

「英文の意味から考える」のではなく、

「英語の型から考える」ようにしましょう!

 

ちなみに、最後にhearlistenの違いをもうひとつだけ。

 

hear「聞こえてくる」は状態であるため

進行形にできませんが、

 

listen「耳を傾ける」は

動作なので進行形にできます。

 

これもそれぞれの単語の性質を捉えたとても大切なことです。

英語は“意味”からではなくて、“型”から考える!!

 

これ、忘れないでくださいね。

 

 

応援しています!

英語学習がんばってくださいね:)