英文法解説シリーズ『分詞構文』
こんにちは!
おとなの英語予備校、代表の谷口翔太です。
さて準動詞の学習もいよいよラストです。
準動詞の最後を飾るのは“分詞構文”でございます。
分詞構文はVの形をVingやVppに変えて、「副詞」のはたらきをします。
副詞のはたらき ・名詞以外を修飾する |
副詞は名詞以外のさまざまな品詞を修飾します。
動詞、形容詞はもちろんのこと、副詞は副詞自身を修飾したり、文全体を修飾することもできるんです。
>>>分詞構文
Working hard, he got tired.
「一生懸命働いたので、彼は疲れた。」
Working hardが分詞構文です。
後ろの文を修飾する副詞のはたらきをしていますね。
Seen from a distance, the rock looks like a cat.
「遠くから見ると、その岩は猫のように見える。」
Seen from a distanceが分詞構文です。
こちらも後ろの文を修飾していますね。
このように副詞のようなはたらきをするVingやVppが分詞構文です。
分詞構文を学校で習ったときに、おそらく「時」「理由」などのいろんな意味を覚えさせられたと思います。
しかし、本当はそんな意味は覚えなくてもいいんです。
そもそも分詞構文は意味をあいまいにさせるために使うので、はっきり分からないはずなんです。
意味を問われる問題は、はっきりと分かる場合だけです。
むしろ大切なのは、分詞構文が副詞のはたらきをしていることが分かることなんです。
それが理解できれば大丈夫です。
>>>VingかVppの判断
分詞構文にもVingとVppがあります。
ということは分詞と同じように、どちらを入れるかを選ばされる問題などが出題されます。
分詞構文の場合、基準にするのはメインの文のSです。
Working hard, he got tired.
この文なら、he「彼」を基準にして、彼が“する側”か“される側”かを考えます。
もちろん「働く側」なので、Vingですね。
Seen from a distance, the rock looks like a cat.
こちらの場合は、the rock「その岩」が“する側”か“される側”かを考えます。
岩は「見られる側」ですので、Vppとなります。
いかがですか?
分詞構文においてとにかくまず覚えることは2つ。
①分詞構文=副詞のはたらき
②Sを基準にして、Sが“する側”ならVing、“される側”ならVpp
この基本だけは忘れないように、何度も復習しておきましょう。