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2022年09月06日

音が落ちる現象

こんにちは!

おとなの英語予備校・代表の谷口翔太です。

 

いつも応援いただきありがとうございます!

 

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英語のリンキングのルールに、音が落ちてしまう現象があります。

この現象はある特定の音と音が連続するときに起きるものです。

 

今回は、音が落ちる現象が起きる2パターンを見ていきたいと思います。

 

 

1.同じ子音の連続

同じ子音が連続するとき、前の子音を落として発音します。

 

What time is it? 「今何時ですか」

 

この英文のWhat timeの部分は、Whatの最後の[ t ]の音と、

それに続くtimeの最初の[ t ]の音が同じ子音です。

 

この場合、ワット・タイムと言わずに、前の[ t ]の音を落とし、

ワッタイムと発音します。

 

 

Have a good day. 「良い一日を」

 

この表現でも、goodの[ d ]の音とdayの[ d ]の音が連続するため、

前の[ d ]の音を落とし、グッド・デイではなく、グッデイと発音します。

 

 

2.似た子音の連続

似た子音が連続する場合も、前の音を落とします。

先ほどの同じ音は分かりやすいですが、似た音とは一体何なのでしょうか?

 

この似た音というのは「無声音」と「有声音」のペアのこと。

同じペアの音が連続するときにも、音が落ちる現象が起きるんです。

このペアの基礎知識は前回のブログでお伝えしましたので、そちらをご確認ください。

 

さて、似た音のペアを見てみましょう。

 

Sit down. 「座ってください」

 

このSitの[ t ]は無声音、そのペアの有声音は[ d ]でしたね。

downの先頭に[ d ]の音があり、似た音が連続していることになります。

 

そのため、シット・ダウンではなく、シッダウンと発音するんです。

これは無声音→有声音の順番ですが、有声音→無声音の順番でも同じです。

 

英語でおじいちゃんのことをgrandfatherとかgrandpaと言います。

この2つ目のgrandpaはgrandの[ d ]が有声音で、

このペアになる[ p ]という無声音がその直後に連続しています。

 

有声音→無声音のペアになるため、グランドパではなく、グランパと読みます。

 

ちなみにTOEICのリスニングでcupboard「食器戸棚」という単語がよく出題されますが、

これもcupの[ p ]の音とboardの[ b ]の音はペアですね。

カップボードじゃなくて、カッボー(ド)のように聞こえるはずですから要注意です。

 

 

今日も応援していますね!

英語学習がんばってください:)