音が落ちる現象
こんにちは!
おとなの英語予備校・代表の谷口翔太です。
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英語のリンキングのルールに、音が落ちてしまう現象があります。
この現象はある特定の音と音が連続するときに起きるものです。
今回は、音が落ちる現象が起きる2パターンを見ていきたいと思います。
1.同じ子音の連続
同じ子音が連続するとき、前の子音を落として発音します。
What time is it? 「今何時ですか」
この英文のWhat timeの部分は、Whatの最後の[ t ]の音と、
それに続くtimeの最初の[ t ]の音が同じ子音です。
この場合、ワット・タイムと言わずに、前の[ t ]の音を落とし、
ワッタイムと発音します。
Have a good day. 「良い一日を」
この表現でも、goodの[ d ]の音とdayの[ d ]の音が連続するため、
前の[ d ]の音を落とし、グッド・デイではなく、グッデイと発音します。
2.似た子音の連続
似た子音が連続する場合も、前の音を落とします。
先ほどの同じ音は分かりやすいですが、似た音とは一体何なのでしょうか?
この似た音というのは「無声音」と「有声音」のペアのこと。
同じペアの音が連続するときにも、音が落ちる現象が起きるんです。
このペアの基礎知識は前回のブログでお伝えしましたので、そちらをご確認ください。
さて、似た音のペアを見てみましょう。
Sit down. 「座ってください」
このSitの[ t ]は無声音、そのペアの有声音は[ d ]でしたね。
downの先頭に[ d ]の音があり、似た音が連続していることになります。
そのため、シット・ダウンではなく、シッダウンと発音するんです。
これは無声音→有声音の順番ですが、有声音→無声音の順番でも同じです。
英語でおじいちゃんのことをgrandfatherとかgrandpaと言います。
この2つ目のgrandpaはgrandの[ d ]が有声音で、
このペアになる[ p ]という無声音がその直後に連続しています。
有声音→無声音のペアになるため、グランドパではなく、グランパと読みます。
ちなみにTOEICのリスニングでcupboard「食器戸棚」という単語がよく出題されますが、
これもcupの[ p ]の音とboardの[ b ]の音はペアですね。
カップボードじゃなくて、カッボー(ド)のように聞こえるはずですから要注意です。
今日も応援していますね!
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