「私はここが好きです」を英語で言うと・・・
こんにちは!
おとなの英語予備校の谷口翔太です。
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ボクがアメリカの高校に通っていたときの話。
宿題で文章を書いて、先生に提出したときに直された英文があります。
この直された英文、
結構印象に残っていて、「英語ではそう言うんだ~」と思った記憶があります。
その文とは、
「私はここが好きです」
という意味の文。
ボクは
I like here.
と書きました。
でも、先生に添削されて戻ってきた英文を見ると、
I like it here.
に直されていました。
likeの後ろにitが足されていたんですね。
まだ英文法や英語学を大学で本格的に勉強する前だったので、
そのときは「そうなんだ~」くらいで、特にそうなる理由は気になりませんでしたが、
よくよく考えてみると、このitは一体何なのでしょうか?
ボクは、よく教室でのレッスンや企業の語学研修、大学の講義でも、
「英語は型を重要視する言語です。どこに何を配置するかがとても重要なんです」
と力説(?)しています。
その理由の一つでもあるのが、意味のないit。
実は、このitは“意味の上”では全く存在意義はありません。
だって、「私はここが好きです」の「私は」はI、「ここが」はhere、「好きです」はlikeで、すべてそろっています。
でもこのitにはめちゃくちゃ重要な役割があるんです!
先ほどもお伝えした通り、英語は意味以上に型を重要視します。
つまり、文法や構文が重要ということ。
この英文のlikeは他動詞という動詞で、
後ろに目的語と言われる名詞が必要な動詞なんです。
likeの後ろには名詞が必要ですが、hereは副詞で、名詞ではないので置けません。
では、どうするか?
そうです!
だから、意味のないitを置くんです。
そうすれば、likeの後ろの名詞を補えるわけですね。
この意味のないitというのは、実は学校で英語を学び始めた初期段階からすでに登場しているんです。
例えば、次の英文を見てください。
It is ten o’clock.
「今10時です」
意味の上では、is「~です」とten o’clock「10時」があれば成立します。
でも、文法・構文上は英語には必ず主語が必要です。
だから意味はないけど、主語にitを置くんです。
もうひとつ見てみましょう。
It is raining.
「雨が降っています」
意味の上では、「雨が降る」という意味の動詞rainの現在進行形is rainingがあれば成立します。
でも、文法・構文上は英語には必ず主語が必要です。
だから意味はないけど、主語にitを置くんです。
「私はここが好きです」という英文も同じ理由でitが必要というわけです。
これで今日からあなたも「ここが好きだ」というフレーズを使うとき、
“like it here”と変換できるはずです!
ぜひ何度も口にして覚えてくださいね。
今日も応援していますね!
英語学習がんばってください:)