a fewとa littleは「ある!」って意味だ
こんにちは!
おとなの英語予備校の谷口翔太です。
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あなたは、a fewとa littleという数量を表す形容詞をちゃんと覚えているでしょうか。
ボクの経験上、この表現の使い方を本当の意味でわかっている人はあまりいません。
正直、ボク自身もちゃんと理解したのは大学で英語学を学び始めてから。
すでにアメリカでの留学経験もあったボクですが、きちんと理解できていなかったということですね・・・
今回はそんなa fewとa little、そしてaがついていないfewとlittleの本当の考え方をお伝えしたいと思います。
▶ 修飾する名詞の区別
まずは、修飾する名詞について解説していきます。
a few, few, a little, littleは形容詞で、その中でも「数量を表す形容詞」「数量形容詞」などと言われます。
その名の通り、数や量を表すときに使われます。
a fewとfewは数を表すとき、つまり数えられる名詞(可算名詞)を修飾します。
a littleとlittleは量を表すとき、つまり数えられない名詞(不可算名詞)を修飾します。
この違いは、入試や資格試験などで狙われますので、ここでしっかり覚えておきましょう。
▶ 誤解されている意味
次に意味について見てみましょう。
実はこの意味が、かつてのボクも含め、多くの人が間違って覚えてしまっているところなんです。
a fewとa littleは「少し~ある」という意味で、
fewとlittleは「ほとんど~ない」という意味です。
ここまではいいんです。
ではここで、突然ですが問題です。
次の英文を見てください。
A:I have a few friends.
B:I have few friends.
さて、AとBでは、どちらのほうが友だちの数が多いでしょうか?
考えてみてください。
Aの文は「私には少し友だちがいます」、
Bの文は「私にはほとんど友だちがいません」という意味です。
この訳だけで考えるとAのほうが多い感じがしませんか?
ボクもかつては、
“a”がついているほうが多いと思っていました(;´Д`)
でも実際は違うんです!!!
実はこれ、肯定か否定かの違いなんです!!!
つまり、AとBは友だちの数はどちらも同じかもしれませんし、実際に同じでいいんです。
Aは、「少しいます」と肯定的に捉えているのに対して、
Bは、「ほとんどいません」と否定的に捉えていますよね。
ここが本質です。
大切なのは、a fewは「ある!!!」って意味で、fewは「ない!!!」って意味だということ。
その前の「少し」とか「ほとんど」はおまけと思ってください。
これはa littleとlittleにも当てはまります。
I have a little money.
「私は少しお金を持っています」
I have little money.
「私はほとんどお金を持っていません」
持っている金額は同じで構わないんです。
「お金がある」と見るか、「お金がない」と見るかの違いなんですね。
この本質の部分が理解できていない人、結構多いです。
ぜひ今回覚えておいてくださいね!
▶ quite a fewが「たくさんの~」になるワケ
本質がわかれば、quite a fewとquite a littleが「たくさんの~」という意味になるのも理解しやすくなります。
a fewとa littleは「ある」って意味でしたね。
それをquiteで強調しているわけですから、
「めっちゃある!」→「たくさんの~」となるわけです。
ちなみにfewとlittleはveryで強調することができます。
very few、very littleとなるんですが、訳すときは「ほとんど~ない」と同じでもいいですが、
「ない」を強調するわけですから、「めっちゃない!」って気持ちで考えてください。
I have quite a few friends.
「私にはたくさんの友だちがいます」
I have very few friends.
「私には、全くと言っていいほど友だちがいません」
→こんな感じで強調してみるのもアリ
今日も応援していますね!
英語学習がんばってください:)