英語講師になったワケ④
こんにちは!
おとなの英語予備校・代表の谷口翔太です。
今回も前回の続きです。
前回のブログはこちら。
いよいよプロの塾講師として憧れの東京で働き始めたボク。
主に「中学受験」や「高校受験」をする子どもたちを教えて、進路指導をしていました。
当時ボクが教えていたのは国語と社会がほとんどでしたが、中学生に英語を教えることが週に数回ありました。
そしてこの中学生に英語を教える経験が20代だったボクを苦しめることになりました。
塾での中学生の指導というのは、受験勉強だけではありません。
学校の成績も伸ばさなければなりません。
そうなると、定められた指導要領や学校独自のカリキュラムに合わせて、英語を教える必要が出てきます。
しかし、中学校の英語の授業では、“本当のこと”はほとんど教わりません。
例えば、can「できる」の過去形はcouldです。
中学でこのcouldは「できる」の過去形だから「できた」という意味だと習います。
しかし、couldは本来“仮定法”として使う機能があり、「できた」という意味で使うことはあまりありません。
他にも、受動態のつくり方を教えるときに、もともとの主語をbyをつけて文末に移動させるように中学で勉強しますが、受動態の文でbyがついていることはほとんどないんです。
ボクは大学で英文法について学びました。
しかし中学で習う英文法は、本当の英文法の姿とは違っていました。
正しいことを教えたいのに、学校の成績を伸ばすには、学校で習ったように教えなければいけない。
中学生に英語を教えるとき、ボクの中にはそんな葛藤が常にあったんです。
中学校の英語の教科書や教え方を知れば知るほど、「効率の悪い教え方をしているな~」と感じることが多くなっていきました。
日本人は英語と最も体系的に異なる言語である日本語を母語としているため、他の言語を母語とする人たちよりも、英語習得に遥かに時間がかかります。
さらに、多くの場合12歳を過ぎると言語を耳から習得することはできなくなります。
日本人が英語を身につけるためには、中学生のうちになるべく効率よく英文法を学ぶ必要があるんです。
それなのに、日本の中学校では効率を良くするどころか、遠回りになるようなことばかり。
モヤモヤする気持ちが徐々に膨れ上がっていきました。
ではまた次回!
今日も応援してますね!
英語学習がんばってください:)
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