2024年09月27日

「travel」と「trip」の違いとは?旅を表す英語表現を紹介

travel trip 違い
「travel」と「trip」は、どちらも旅を表す意味の英単語です。どちらも何気なく使っている方が多いかもしれませんが、これらの英語には違いがあることをご存じでしょうか。

これらの英単語を使いこなすことで、さまざまなニュアンスの表現をすることができます。今回は、「travel」と「trip」の違いについて解説していきます。

「travel」と「trip」の違い

「travel」と「trip」は、どちらも旅を意味する英語です。しかし、一口に「旅」といっても実際は細かな意味が設定されています。

ここからは、「travel」と「trip」の意味と使い方を見ていきましょう。

 

「travel」の意味と使い方

「travel」は、動詞で「旅をする」「行く」という意味があります。名詞では「旅行」という意味もあるのですが、基本的に「travel」は動詞と認識しておきましょう。旅行のように長距離を移動するだけでなく、自宅から職場への移動でも使えます。

旅行会社を意味する「a travel company」や旅費という意味の「travel expenses」のように、決まったフレーズとして使われているのは名詞扱いです。

「travel」を使った例文は、以下のとおりです。

 

She likes traveling alone.
「彼女は一人旅が好きです」

I want to travel as much as I have time.
「時間がある限り旅がしたいです」

He has been traveling around the world for two years.
「彼は2年間世界中を旅行しています」

 

動詞の「travel」は、以下の前置詞と一緒に使うことで具体的な行動を表すことが可能です。

 

「travel to」=「〜へ旅行する」

They are planning to travel to New York next month.
「彼らは来月ニューヨークへ旅行する予定です」

I am looking forward to traveling to Korea.
「韓国へ旅行するのが楽しみです」

Would you like to travel to Osaka with us?
「私たちと一緒に大阪へ旅行しませんか?」

We traveled to Tokyo on the local train.
「私たちは普通列車で東京に旅行しました」

 

「travel by」=「〜の手段を使って旅行する」

I like to travel by bus.
「私はバスで旅行するのが好きです」

He said that he did not want to travel by plane.
「彼は飛行機で旅行したくないと言いました」

 

「trip」の意味と使い方

「trip」は、比較的短い旅を表す英単語です。明確な期間の決まりはありませんが、すぐ帰ってくる小旅行やちょっとした旅行には「trip」を使用します。

ビジネスシーンや学校の修学旅行に使うこともでき、「business trip(=出張)」、「school trip(=修学旅行)」といった表現になります。「travel」と違い、「trip」は名詞としてのみ使用するので注意しましょう。

「trip」を使った例文は、以下のとおりです。

 

Have a safe trip back to Munich.
「ミュンヘンまでの帰りの道中お気をつけて」

How was your trip?
「旅行はどうでしたか?」

I took a trip to Dubai when I was 20 years old.
「20歳のときドバイへ旅行に行きました」

 

「旅行へ行く」という表現は「go on a trip」「take a trip」で表すことができます。「Have a nice trip!(=良い旅を!)」といった頻出表現も、「travel」ではなく「trip」を使うのが一般的です。

 

「travel」と「trip」以外の旅を表す英語

旅を表す英単語には、「travel」や「trip」以外にもさまざまなものがあります。これらをうまく使い分けることで、英語表現の幅が広がります。

 

  • journey
  • voyage
  • tour
  • excursion
  • expedition
  • visit
  • stay

 

「journey」

「journey」は、比較的長い旅を表す英単語です。「travel」も長い旅に使うことができますが、「journey」を使うことで長い道のりであることを示すことができます。「travel」や「trip」よりも、旅の道中を指すことが多いです。

「journey」を使うと、以下のような表現ができます。

 

Our journey to the top of mountain was hard and long.
「山頂までの旅は大変で長いものでした」

Life is a journey to find what is important.
「人生は大切なものを見つけるための旅です」

He made a journey across America.
「彼はアメリカ横断の旅をした」

 

「journey」は「trip」と同じく、「go on a journey」で旅に行くと表すことができます。

 

「voyage」

「voyage」は、船での旅や宇宙への旅を表す英単語です。「travel」や「trip」よりもドラマティックなニュアンスが強く、普通の旅で「voyage」を使うと大げさな風に伝わってしまうかもしれません。

「voyage」も名詞であり、「go on a voyage」で旅に行くと表すことができます。「voyage」を使った例文は、以下のとおりです。

 

They went on a voyage around the world.
「彼らは世界一周の船旅に出ました」

His voyage took two years.
「彼の航海は2年かかりました」

A voyage to the moon will soon be possible.
「月への旅はもうすぐ可能になるでしょう」

 

「tour」

日本語でも馴染み深い「tour」は、観光や視察を目的にする旅を指す言葉です。観光や視察目的の旅は「trip」でも表すことができますが、「tour」を使うと複数の目的地に赴くことを表現できます。

「tour」も名詞であり、ほかの単語と同じく「go on a tour」と表すことができます。「tour」を使った例文は、以下のとおりです。

 

How about going on a tour around the isolated island?
「離島を巡る旅はどうですか」

Tom went on a bus tour.
「彼はバスツアーに行きました」

They had guided tours of the island.
「その島のガイドツアーがありました」

 

まとめ

「travel」と「trip」はどちらも旅を表す意味の英単語ですが、品詞やニュアンスが異なります。特に品詞の違いには注意して使い分けるように心がけましょう。

このように、似ている意味を持つ英単語はたくさんあります。正しい英単語を使い分けたい方は、「おとなの英語予備校」にご相談ください。一人ひとりに合わせた指導で、英語に苦手意識を持っている方でも自信を取り戻すような指導が特徴です。