2024年09月27日

「choice(チョイス)」と「select(セレクト)」の違いを解説!

チョイスとセレクトの違い
英語の「choice(チョイス)」と「select(セレクト)」は、日本語でも馴染み深い選択を意味する英単語です。日本語ではどちらも気軽に使う方も多いかもしれませんが、英語ではこの2つの英語の意味や使い方に違いがあります。

今回は、「choice(チョイス)」と「select(セレクト)」の正しい意味や使い方、「選択」を表すその他の英語について解説していきます。

 

「choice(チョイス)」と「select(セレクト)」の違い

「choice(チョイス)」と「select(セレクト)」はどちらも選択を表す英語ですが、実はそもそも品詞が異なります。意味のニュアンスや使い方の違いにも注目しながら、「choice(チョイス)」と「select(セレクト)」について具体的に見ていきましょう。

 

「choice(チョイス)」の正しい意味と使い方

「choice(チョイス)」は、「選択」や「選ぶこと」を意味する英語の名詞です。日本語では「チョイスする」などといった使い方をしますが、英語では名詞としてしか使えないため注意しましょう。「choice」基本的には数えられる名詞(可算名詞)であり、複数形では「choices」となります。「選択権」「選択の余地」という意味では数えられない名詞(不可算名詞)で使われることもあります。

「choice(チョイス)」の動詞は「choose(チューズ)」となり、「〜を選ぶ」という意味になります。「choose」は、複数の選択肢を自分で検討して選択する場合に使う英単語です。過去形になると「chose」、過去分詞になると「chosen」となり形が変化します。

「choice(チョイス)」を使った例文は、以下のとおりです。

 

Your choice is better than hers.
「あなたの選択は彼女の選択よりも優れています」

You have a choice of coffee, tea or water.
「コーヒー、お茶、水からひとつ選べます」

I understand I have no choice.
「私は選択の余地がないことを理解しています」

You need to make a choice as soon as possible.
「できるだけ早く選択する必要があります」

Whichever color you choose, you will not regret it.
「どちらの色を選んでも、絶対後悔はしないよ」

 

「select(セレクト)」の正しい意味と使い方

「select(セレクト)」は、「〜を選ぶ」や「〜選択する」を意味する英語の動詞です。「choose」と同じ自分で検討して選択する場合に使う英語の動詞ですが、「select(セレクト)」は選択肢の中から一番を選ぶと言ったニュアンスが強いです。

そのため、「choose」よりも慎重な場面で使われることが多く、ビジネスシーンやフォーマルな場面、大きな買い物など重要な選択の際に頻繁に使われます。

「select A from B(=BからAを選ぶ)」や「select A for B(=BのためにAを選ぶ)」といった熟語も重要ですし、「select + 目的語 + to V」という第5文型(SVOC)の型でも使います。

ちなみに「select」の名詞は「selection」で「選択」「品揃え」という意味です。

「select」を使った例文は、以下のとおりです。

 

She was selected for Japan’s national team.
「彼女は日本代表チームに選ばれました」

We selected a candidate from two hundred people.
「私たちは200人の中から一人の候補者を選びました」

It is difficult for me to select one person from them.
「彼らの中から一人を選ぶのは難しいです」

Mr. Kuroki will select the best place for us.
「クロキさんが私たちのために最適な場所を選んでくれるでしょう」

The products are made from carefully selected ingredients.
「その製品は厳選された材料から作られています」(※selectedは過去分詞)

 

上記のとおり、「select(セレクト)」は受動態としても使われることが多いです。

 

「選ぶ」を表すその他の英語表現

「choose(チューズ)」「select(セレクト)」以外にも、さまざまなものがあります。今回は、その中でもよく使われる4つの表現とそれぞれの違いを見ていきましょう。

 

  • pick
  • elect
  • opt for

 

「pick(ピック)」

「pick」は、軽い気持ちで直感的に選ぶというニュアンスの強い英語の動詞です。「pick」には摘むといった意味もあるので、そのイメージで使い分けるといいでしょう。「pick」は他動詞であるため、動詞のあとには必ず目的語である名詞が続きます。

「pick」を使った例文は、以下のとおりです。

 

Which one will you pick?
「どれを選びますか?」

Some girls were picking strawberries.
「何人かの女の子がイチゴを摘んでいました」

I picked a rose from some flowers.
「私はいくつかの花からバラを選びました」

 

「elect(エレクト)」

「elect」は、人を特定の地位に選ぶといったニュアンスの強い英語の動詞です。名詞になると「election」となり、選挙という意味があります。「elect to〜」で「(方針など)を選ぶ」といった表現もでき、フォーマルな場面で使われることが多いです。

「elect」を使った例文は、以下のとおりです。

 

We elected him our leader.
「私たちは彼をリーダーに選びました」

She was elected as a secretary for the next meeting.
「彼女は次の会議の書記に選ばれました」

The mayor is elected by three thousand people.
「市長は3000人によって選出されます」

 

「opt (オプト)」

「opt」は、自分の進むべき道や行動を選ぶ際によく使われる英語の動詞です。カタカナで「オプション」と言ったりしますが、「option」の動詞がこの「opt」です。「opt for〜」で「〜を選ぶ」、「opt against〜」で「〜を選ばない」といった表現になります。

「opt」を使った例文は、以下のとおりです。

 

I opted for the red one.
「私は赤い方に決めました」

He opted to go to the festival.
「彼はそのフェスティバルに行くことを選びました」

I opted against plastic bags.
「私はビニール袋を使わないことにしました」

 

まとめ

「choice(チョイス)」と「select(セレクト)」はどちらも選択を表す言葉としてカタカナ語としても使われますが、品詞やニュアンスなどにさまざまな違いがあります。特に品詞を間違うと不自然な表現になるため、今回解説した内容を参考に正しく使い分けましょう。

英語には、「choice(チョイス)」と「select(セレクト)」のように意味や使い方が似ている単語がたくさんあります。使い方を正しくマスターするには、英語の基礎知識を身につけましょう。

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