2024年10月16日

英語の聞き流しには効果がある?効果的なやり方や注意点を紹介

英語 聞き流し 効果
英語のリスニング力を高めるには、聞き流しが効果的だと聞いたことがある方もいるかもしれません。しかし、「本当に英語を聞くだけで英語が身につくの…?」と疑問に思ったことはないでしょうか。

今回は英語の聞き流しについて、実際の効果や正しいやり方、コツや注意点について解説していきます。リスニング力を高めたい方は、ぜひ参考にしてください。

 

英語の聞き流しの効果

聞き流しに効果があるかどうか、結論から言うと、聞き流しているだけでは効果はありません。日本語でも、デパートや駅、電車やバス内のアナウンスなど、流れてはいるけれど内容を覚えていないことも多いと思います。アナウンスが流れていたことすら気づかないこともありますよね。母語の日本語ですらこのレベルですので、外国語である英語となると聞き流しにはほぼ効果がないと考えてください。

ただ、英語の音を聞くこと自体に全く効果がないわけではないので、期待できる3つの効果を見ていくことにしましょう。

 

  • 英語耳の育成
  • リスニング力の向上
  • イントネーションやリズムの理解

 

英語耳の育成

英語耳とは、英語の発音やイントネーションを正しく聞き取れる能力のことです。日本語と英語の音は大きく異なるため、英語耳が養っていなければ英語を正しく聞き取ることができません。

英語を聞くことで自然と耳が英語に慣れ、英語耳が育ちます。幼いときに英語の音に触れていた方が効果が期待できると言われています。もちろん、幼い頃に英語に触れていたとしても、音が聞き取れるだけではリスニングができていることにはなりませんので、音の判断ができるレベルで終わってしまう場合もあります。

大人になってから英語耳を育成することも十分可能です。

 

リスニング力の向上

英語力を高めるためには、インプットとアウトプットの両方を行うことが大切です。英語を聞くことはインプット、実際にその音をマネて発音してみることなどがアウトプットとなります。

英語の音に慣れていない方は、英語を聞くことで正しい単語の発音や音声変化に慣れることも大切です。聞き流しではなく、きちんと英語の音に意識を向けることで、英語の思考回路が形成されリスニング力が高まります。

 

イントネーションやリズムの理解

英語には日本語にはない音が多く、イントネーションやリズムも異なります。これらの音は実際に聞かないとなかなか身につかないため、英語の聞くことでイントネーションやリズムを理解しやすくなります。

英語を聞くだけでなく、聞いた英語を実際に発音することで、さらに英語独自の音を身につけやすくなります。

 

効果的に聴く力をつけるステップ

ただ単に英語を聞き流すだけではリスニング力はつきません。英語を聞き取る力をつけるための効果的なステップをご紹介します。

 

1.まずは英語を読めるようにする

2.発音について学ぶ

3.自分にあったレベルの教材を選ぶ

4.ディクテーション・リピーティングをする

5.英語を聴く習慣をつける

 

まずは英語を読めるようにする

英語の基礎を身につけておかなければ、リスニング対策も意味がありません。なぜなら、意味がわからない言葉や文法を聞いても、文章全体の意味を理解できないからです。読んで理解できないものを聞いて理解することはできません。リスニングとは、耳で行う読解であるということを認識しましょう。

特に語彙力、つまりどれだけ英単語を覚えているかはリスニング力を大きく左右します。英単語をある程度覚えてからリスニングのトレーニングに進むことをおすすめします。単語数の目安としては5,000語くらい。英検で言えば2級レベル、TOEICでは600点くらいの単語は覚えておきたいところです。

 

発音について学ぶ

発音についても知識があるとリスティングの練習が効率的になります。発音記号なども一見難しそうですが、意外とローマ字で解決するものも多いので、全部覚えてもそれほど時間はかかりません。

また、正しい発音の仕方を意識できていないものは、聞き取る際に区別ができないので、ある程度自分でも正確な発音ができるようにしておきましょう。

リンキングなどの音の変化についても基礎知識があるとさらに効率よくリスニング力を伸ばせるでしょう。

 

自分にあったレベルの教材を選ぶ

自分の英語レベルよりも難しすぎる教材を選ぶと、単語や文法がわからず英語の音声がただの雑音として聞こえてしまいます。聞き流しの教材としておすすめなのが、単語や文法が80%程度理解できる教材です。ハードルを上げずに今の自分のレベルよりも少し低めを意識して教材を選ぶようにしましょう。「少し簡単かな」と思うぐらいでちょうどいいくらいです。

最近の市販の教材は、長文の問題集なども音声をダウンロードできることが多いので、リーディングの練習で使った教材をリスニングでも活用することが可能です。ぜひそういった視点も持ちつつ教材を選んでみてください。

 

ディクテーション・リピーティングをする

英語の音を認識するためのトレーニング法として、ディクテーションをおすすめします。ディクテーションとは、英語の音声を聴いて、それを書き取っていくというトレーニング法です。手間はかかりますが、自分の耳が捉えられない音を特定でき、英語耳を作るのに大変効果があります。

ディクテーションの後には、必ず音声をマネてリピーティングを5回~10回しておきましょう。こちらは音声をマネて同じように英語を発音するだけですので、それほど時間はかかりません。

 

英語を聴く習慣をつける

英語の音を聴く習慣をつけることも大切です。英語の音をしっかり聞き取ろうとしなくてもいいので、純粋に英語の曲を聴くのを楽しんだり、洋画を英語音声で聴いてみたりすることを生活の中に取り入れてみてください。

純粋に作品を楽しむだけでいいので、「絶対に聞き取らないといけない!」みたいな勉強としてやらなくて大丈夫です。英語の音を耳で聴く習慣があるだけで十分です。

 

英語を聞くときの注意点

英語を聞くことは英語力を高めるために効果的ですが、以下の注意点もあります。効果的に英語力を高めるためにも、3つのポイントに気をつけましょう。

 

  • 雑音として扱わない
  • インプットとアウトプットを両立する
  • 集中して英語を聞く

 

雑音として扱わない

聞き流しはただ音声を聞くのではなく、聞いた音声を理解することが大切です。そのため、英語の知識が少ない方が英語の聞き流しを行うと、ただの雑音のように聞こえてしまう可能性が高いです。

英語の聞き流しが雑音のように聞こえてしまうと、教材が英語レベルにあっていない可能性があります。聞き流しの音が理解できない場合は、教材を選び直しましょう。

 

インプットとアウトプットを両立する

効果的に英語を身につけるには、インプットとアウトプットの両方が大切です。聞き流しは英語のインプットに特化した学習方法のため、脳にインプットされた英語をアウトプットすることで覚えた英語が定着します。

聞いた英語をアウトプットするのにおすすめの方法が、英会話やシャドーイングです。英語力を身につけるためにも、聞いた英語を正しく発音しましょう。

 

集中して英語を聞く

英語の聞き流しは、集中して聞かないとただの音声が耳に入るだけになってしまい内容を理解できません。内容を理解できないと聞き流しの意味がないため、英語を理解するためにも集中することが大切です。

特に、脳を使う行動と同時に聞き流しを行うのはおすすめできません。言語脳を使わない家事や運転、歩くや走るなどの活動と一緒に、聞き流しを行いましょう。

 

まとめ

英語学習の一つである聞き流しは、英語のインプットにはおすすめの学習方法です。しかし、アウトプットには向いていないので、ほかの学習方法と合わせてトレーニングすることがおすすめです。聞き流しの効果を高めるには、今回紹介した4つのコツと教材を試してみましょう。

聞き流しの効果を高めるには、英語の基礎力が必要不可欠です。「英語力を高めたいけど基礎力がない…」という方は、「おとなの英語予備校」にお任せください。一人ひとりにあった個人指導で、英語の基礎力を根本から改善します。