2024年09月17日

英語の「then」の正しい使い方とは?5つの意味やシーン別の例文を紹介

then 使い方
英単語にはさまざまな意味があり、学校では教わっていない意味が一般的に使われていることもよくあります。今回紹介するのは、たくさんの意味や使い方を持つ英単語の「then」です。

ネイティブスピーカーが会話で頻繁に使う英単語であり、映画やドラマで聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。今回は、「then」が持つ5つの意味や使い方について解説していきます。

 

「then」の使い方①|特定の時を表す

「then」のひとつ目は、「そのとき」といった過去や未来の特定の時を表す使い方です。多くの方が、学生時代に「then」=時を表す英単語と習ったのではないでしょうか。

時を表す「then」は副詞であり、文章の最後に位置することが一般的です。

 

特定の時を表す「then」の例文

I did not know him then.
「私はそのとき彼のことをまだ知りませんでした」

Where did you go then?
「あなたはそのときどこに行っていたのですか」

She was not talking on the phone then.
「彼女はそのとき電話中ではありませんでした」

Would you like to go hiking with us then?
「そのときには、私たちと一緒にハイキングに行きませんか」

I’ll see you then!
「そのときに会いましょう!」

 

「then」の使い方②|順序を表す

2つ目の「then」の使い方には、出来事の順序を表す意味があります。直訳すると「それから」という意味になり、2つの出来事の間に使われます。

時を表す「then」と同じ副詞であるものの、順序を表しますので、前の文とつなぐためにandと一緒に使われたり、文頭で使われたりするのが一般的です。「then」のに後に「,」を入れる場合もあります。

 

順序を表す「then」の例文

First, I went to a bookstore, and then came here.
「まずは本屋に行って、それからここに来ました」

He read a book for a bit, and then went to bed.
「彼は本を少し読み、それから寝ました」

First, cook the meat, and then add the vegetables.
「まずは肉を焼き、それから野菜を加えてください」

Go straight. Then turn right.
「真っ直ぐ行って、それから右に曲がってください」

Finish my work. Then, give her a call.
「仕事を終わらせなさい。それから彼女に電話をかけなさい」

 

「then」の使い方③|会話の接続を表す

3つ目の「then」は会話を接続する使い方であり、直訳すると「それなら」や「じゃあ」といった意味になります。主に会話の中で使われ、会話を接続するための英単語のため文頭や文末に位置するのが一般的です。相手の話を踏まえた使い方が主であるため、会話以外では基本的に使用されません。

たとえばAさんが「I’m hungry(=お腹が空きました)」と言った場合、Bさんは「Then let’s go to a restaurant.(=じゃあ、レストランに行きましょう。)」使うことができます。この場合、「then」を使わなくても会話は成立します。しかし、英語は日本語よりも時系列をはっきりさせる特徴があるため、会話の流れをはっきりさせるためにも「then」を使うのです。

 

会話の接続を表す「then」の例文

A: I still can’t understand.
「まだ理解できていません」
B: Then, let me explain again.
「それなら、もう一度説明させてください」

 

A: I’ve been to Paris for a year on business.
「仕事でパリに一年間滞在したことがあります」
B: You can speak French then?
「それなら、フランス語を話せますか?」

 

A: The weather forecast said that next week is supposed to be sunny.
「天気予報によると、来週は晴れるらしいです」
B: Then why don’t we go on a picnic?
「じゃあ、ピクニックに行きませんか?」

 

A: I don’t want to eat rice or bread now.
「今は米もパンも食べたくないんです」
B: What do you want to eat then?
「じゃあ、何を食べたいの?」

 

A: I like this writer.
「この作家が好きです」
B: Then, have you read his latest book?
「じゃあ、彼の最新作は読みましたか?」

 

「then」の使い方④|会話の終わりを表す

「then」には、会話の途中だけでなく会話を終わらせる使い方もあります。会話の文末に「then」を使うことで、日本語の「じゃあ」や「さて」のようにいったん会話を終わらせることができるのです。この場合の「then」には、特に深い意味があるわけではありません。

会話の終わりを表す「then」は、別れの挨拶に使われることもあります。この場合も特に意味はなく、「then」がなくても挨拶として不自然ではありません。しかし、多くのネイティブスピーカーは、リズムを整えたり無意識に口に出したりなどの使い方で「then」を使用するのです。

 

会話の終わりを表す「then」の例文

I’ll see you, then.
「じゃあ、またね」

OK, then.
「じゃあ、オッケー」

Well, then.
「えーっと、じゃあ」

Let’s get back to work, then.
「では、仕事に戻りましょう」

Let’s go to the coffee shop together, then.
「じゃあ、一緒にコーヒーショップに行きましょう」

 

「then」の使い方⑤|「もし」を強調する

「then」は「if」と一緒に使うことで、「if」の意味を強める役割があります。「if」とは「もし〜なら」といった仮定の状況を表す英単語です。

「if」を使うことで、以下のような文を作ることができます。

 

If you are hungry, I’ll take you to eat something.
「もしお腹が空いているなら、何か食べに連れていきますよ」

If it’s sunny tomorrow, we will go hiking.
「もし明日晴れたら、ハイキングに行く予定です」

 

「if」を使った文は、上記のように「then」がなくても成り立ちます。しかし、「then」を使うことでif節の後の文を強調することができるのです。「if」の後の文を明確にしたい場合は、「then」を活用しましょう。

 

if節と呼応する「then」の例文

If you are hungry, then I’ll take you to eat something.
「もしお腹が空いているなら、その場合は何か食べに連れていきますよ」

If it’s sunny tomorrow, then we will go hiking.
「もし明日晴れたら、その場合はハイキングに行く予定です」

If you miss the plane, then what are you going to do?
「もし飛行機に乗り遅れたら、その場合はどうするつもりですか?」

If I have enough time, then I will cook for myself.
「もし時間に余裕があれば、その場合は自炊します」

If you have any questions, then please don’t hesitate to ask us.
「もし質問があれば、その場合は遠慮なくお尋ねください」

 

まとめ

「then」には主に5つの使い方があり、シチュエーションによってさまざまな意味に変化します。今回紹介した使い方や意味を知っておき、表現のバリエーションを増やしてみましょう。

「then」だけでなく、複数の意味を持つ英単語は少なくありません。さまざまな英単語の使い方を学びたい方は、「おとなの英語予備校」にお任せください。基礎からの土台作りをマンツーマンで個人指導していますので、英語に苦手意識を持っている方でも安心して確実に成長できます。