2024年09月17日

英語が聞き取れない!原因やリスニング力を高めるための方法とは?

英語 聞き取れない
英語に苦手意識を感じている方の中には、「英語が聞き取れない…」といった悩みを抱えている方が多いです。英語がうまく聞き取れない方にはいくつかの原因があり、その原因を対策することで英語のリスニング力が向上します。

今回は、英語が聞き取れない原因やリスニング力を高める解決策について解決していきます。

 

英語が聞き取れない原因

日本人のほとんどがうまく英語が聞き取れない原因には、以下の5つがあげられます。

 

  • 日本語にはない音がある
  • 単語力が足りない
  • 文法力が足りない
  • 単語の音と意味が紐づいていない
  • 集中力が足りない

 

日本語にはない音がある

日本語は、五十音と言われるように、基本的に「ン」の音を除いて、どの音にも5つの母音のいずれかが必ず使われています。ちなみにこれほど美しい音の配列になっている言語は日本語だけです。

一方、英語は母音にも短母音、半母音、二重母音、三重母音という複数の種類があります。また、日本語と異なり、子音単体で発音される音も数多く存在します。

日本語では聞き馴染みのない音も多く存在するため、はじめのうちは日本人の耳には英語が聞き取れないことが多いのです。

 

単語力が足りない

英語が聞き取れない大きな原因のひとつが、単語力が足りないことです。たとえば、フランス語を学んでいない方がフランス語を聞いてもまったく聞き取れませんよね。

英語でも、知らない単語だと音を聞いても意味がわからず聞き取れません。単語力が低いと、文脈や周りの単語からわからない単語を推測することも難しいため、英語を聞き取るには単語力が大切なのです。

 

文法力が足りない

文法力とリスニング力は一見関係ないように思えますが、でたらめな文法の英語の文は聞き取れません。たとえば、以下の2つの文を見てみましょう。

 

A: She went to the park last Monday.
B: The park to went Monday she last.

 

Aの文は正しい文法のため、聞き取りやすいです。「went」のあとには「to」がくることや、文の最後に「last」がきたら曜日がくる可能性が高いということを知っておけば、聞き取る前から単語を推測することもできます。

ただし、Bの文は文法が正しくないため、次になんの英単語がくるかわからず聞き取ることができません。英語を正しく聞き取るには、基礎的な文法力が必要です。

文法を知っていると、次にくる品詞やカタチを推測することができるのです。

 

単語の音と意味が紐づいていない

単語の意味がわかっていても、音と意味が紐づいていなければ聞き取ることができません。

たとえば、発音が似ている2つの単語「work」と「walk」は、発音すると「wˈɚːk(=ワーク)」と「wˈɔːk(=ウォーク)」です。しかし、ローマ字読みをすると「wa(=ワ)」、「wo(=ウォ)」となるので、反対に聞き取ってしまう人もいます。

単語の意味を知っていても、発音がわかっていなければ聞き取れないのです。

 

集中力が足りない

外国語である英語を聞き取るには、母語である日本語を聞くとき以上に集中力が必要です。とくに耳が英語に慣れていないと、考えることが多く途中から集中力が切れてしまいます。

わからない英単語が続くと文章の意味が理解できず、さらに雑念が生まれ集中力がなくなります。長い英語を聞くには、集中力が必要です。

 

英語のリスニング力を高めるための方法

英語を聞き取れないという方は多いですが、リスニング力は鍛えることで高めることができます。リスニング力を向上させるためには、以下の8つの方法がおすすめです。

 

  • 英語特有の発音に慣れる
  • 英語のアクセントを意識する
  • イントネーションを理解する
  • 音声変化を理解する
  • 単語力を増やす
  • 基礎から文法を鍛える
  • シャドーイングを行う
  • 日頃からたくさんの英語を聞く

 

英語特有の発音に慣れる

英語は日本語にはない音がたくさんあるため、英語特有の発音に慣れることが大切です。

たとえば英語の母音の「ʌ」「ɜ」「uː」などは、日本語の母音の「ア・イ・ウ・エ・オ」とは異なるため、正しく聞き取るには正しい音を理解して耳を慣らす必要があります。英語特有の発音に慣れることで、リスニング力だけでなくスピーキング力も高まります。

 

英語のアクセントを意識する

英語は、単語によって強弱に緩急をつけたりスピードが変化したりするのが特徴です。

文脈上、重要な情報は強く発音されます。逆に重要でない情報や機能語と言われる意味よりも文法的な役割が中心の単語は弱く発音される傾向があります。

英語には日本語とは全く異なるリズムがあるので、英語独特のリズムに慣れることで英語が聞き取りやすくなります。

 

イントネーションを理解する

英語は、同じ内容でもイントネーションが変わることで意味が異なることがあります。

たとえば肯定文などの通常の文は下降調になり、疑問文は文末があがる上昇調にあがるのが一般的です。すべての単語がわからなくても、文末があがることで疑問文であることが推測できます。

 

音声変化を理解する

英語ならではの特徴のひとつが、音声変化です。たとえば映画の主題歌でお馴染みの「Let it go」は、文字通りに発音すると「レットイットゴー」ですが、実際には「レリゴー」と発音されていますよね。一部の英語は単語と単語がつながって発音され、音の一部が脱落することがあります。

ほかにも、「Nice to meet you」は正しく発音すると「ナイストゥーミーチュー」と聞こえ、「meet」と「you」がつながります。英語には音声変化のルールを持つものが多くあるため、これらのルールを理解しなければ正しく聞き取ることができません。

 

単語力を増やす

リスニング力を高めるためには、単語力を増やすことが重要です。単語は、インプットだけではなかなか身につくことができません。覚えた単語を積極的に使うことで、自然と脳が覚え単語の意味だけでなくシチュエーションなども覚えやすくなります。

とにかくまず英検2級レベルまでの単語(約5,000語)を覚えましょう。これだけでもリスニングの質がかなり変わります。ちなみに単語は1秒以内に意味が出ないと使えるレベルになっていません。単語を見て、聞いて、すぐに意味が出てくるかも本当の意味で単語を覚えているかの大切な目安です。

 

基礎から文法を鍛える

英語の聞き取れなさの原因が文法力の場合、基礎から文法を鍛えることが大切です。ほとんどの基礎英語は中学生のうちに習うため、大人になると簡単な基礎でも忘れているものもあります。

市販の参考書や問題集などを活用し、基礎から文法を鍛えることでリスニング力が高まります。

 

シャドーイングを行う

シャドーイングとは、流れる英語に合わせて発音を真似するトレーニング方法です。一文ごとにリピートするわけではなく、聞こえてくる英語を1〜2語後にシャドー(影)のように追いかけながら発音します。

リスニングと発音を同時に行うため難易度は高いですが、シャドーイングを行うことで英語の音と意味を紐づけやすくなります。

 

日頃からたくさんの英語を聞く

耳を英語に慣らすには、日頃からたくさんの英語を聞くことが大切です。YouTubeやさまざまな英語配信サイトなど、気軽に英語を聞く手段は多くあります。

移動時間や入浴中などのスキマ時間を使ってたくさんの英語に触れることで、耳が慣れ長文を聞いたときの集中力も高まります。

 

まとめ

英語が聞き取れない方には、単語力や文法力などのさまざまな原因があります。リスニング力を高めたい方は、今回紹介した8つの方法を参考に英語の聞き取りにくさを払拭しましょう。原因や自分にあった方法を実践することで、英語が聞き取れないという悩みが改善されます。

英語の基礎から学び直したいという方は、「おとなの英語予備校」にお任せください。一人ひとりに合わせた個人指導で、英語に苦手意識を感じている方にも自信を取り戻せるような指導を行います。基礎から重点的に、英語を身につけていきましょう。