2024年09月11日

「sometime」と「sometimes」は似ているだけ!意味の違いを解説

sometimeとsometimesの違い
「sometime」と「sometimes」は、見た目が似ているものの意味に違いがある英単語です。それぞれの意味や使い方を知らずにうっかり間違って使ってしまうと、まったく別の意味の表現になってしまうかもしれません。

今回は、「sometime」と「sometimes」のそれぞれの意味や「some」の使い方、「some」がつくさまざまな単語について解説していきます。

 

「some」の使い方

「sometime」と「sometimes」に共通している「some」単体は、「いくつかの」や「なんらかの」という意味の英単語です。名詞の前につき、「some people(=何人かの人)」「some way(=なんらかの方法)」といった使い方ができます。

「sometime」と「sometimes」の意味を覚えるには、「some」のイメージを把握しておくことが大切です。

 

「sometime」の意味と使い方

「sometime」は、「いつか」や「そのうち」という意味を持つ英単語です。比較的近い段階の頃を指し、未確定の漠然とした未来を表すときに使います。基本的に文末に使う副詞であり、単体ではなく文中の中でのみ使われます。

「sometime」の意味を覚えるために、上記で解説した「some」のイメージを活用しましょう。

 

「some(=なんらかの)」+「time(時)」=いつか

 

「sometime」は未来だけでなく、過去のことにも使うことができます。「sometime」を使った例文は、以下のとおりです。

 

She will go to study in China sometime soon.
「彼女は近いうちに中国に留学する予定です」

I look forward to having dinner with you again sometime.
「またいつか一緒に夕食を食べることを楽しみにしています」

I saw you in the park sometime last week.
「先週のいつか公園であなたを見かけました」

 

「sometimes」の意味と使い方

「sometimes」は、「ときどき」や「たまに」を意味する英単語です。「sometime」と同じ副詞ではあるものの、文末だけでなく文中や文頭にも使え、単体でも使うことができます。

「ときどき」を表す言葉には「occasionally」もありますが、「sometimes」の方が頻度の多いイメージです。「sometimes」の意味を覚えるには、以下のような「some」のイメージが活用できます。

 

「some(=いくつかの)」+「times(回数)」=ときどき

 

時を表す「time」が複数形になると、回数を表す単語になります。「sometime」の「time」は時を、「sometimes」の「times」は回数を表している違いを把握しましょう。

「sometimes」を使った例文は、以下のとおりです。

 

I sometimes forget to turn off the light in my room.
「ときどき部屋の電気を消し忘れます」

Sometimes, she comes to the office with Emily.
「ときどき、彼女はエミリーと一緒に出社します」

A: How often do you go to the gym?
「どのくらいの頻度でジムに行くの?」

B: Sometimes.
「ときどきかな」

 

「some time」との違い

「sometime」や「sometimes」のほかにも、「some time」といった英熟語もあります。「sometime」と非常に似ている言葉ですが、「some time」は「しばらくの間」という意味があるまったく別の言葉です。

「some」には「いくつかの」や「なんらかの」以外にも「かなり」や「長い」といった意味があり、「some time」はその「some」の性質を持ちます。

 

「some(=長い)」+「time(=時間)」=しばらく

 

「time」は名詞であるため、「some time」も名詞として使うことができます。「some time」を使うと、以下のような表現が可能です。

 

I’ve belonged at the tennis club for some time.
「私はしばらくテニスクラブに所属しています」

We spent some time together in the same school ten years ago.
「私たちは10年前に同じ学校でしばらく一緒に過ごしました」

It took me some time to understand this situation.
「この状況を理解するのに少し時間がかかりました」

 

「some」がつくほかの単語

「some」がつく単語には、「sometime」・「sometimes」・「some time」以外にもさまざまなものがあります。英語の表現でよく使われる単語を見ていきましょう。

 

  • someday
  • somebody
  • somewhere

 

「someday」

「someday」は、「いつか」を表す英単語です。「sometime」と同じ意味ですが、「sometime」は過去・未来を表す言葉に対し、「someday」は未来のことにのみしか使えません。さらに「someday」は遠い未来を表す言葉です。

「someday」は、以下のイメージを使って覚えることができます。

 

「some(=なんらかの)」+「day(日)」=いつか

 

「someday」を使った例文は以下のとおりです。

 

I want to go to New York to study art someday.
「私はいつかニューヨークへアートを学びに行きたいです」

You will forget about her someday.
「いつか彼女のことを忘れますよ」

 

「somebody」

「somebody」は、「誰か」を意味する英単語です。「some」のイメージを使って、以下のように覚えましょう。

 

「some(=なんらかの)」+「body(人物)」=誰か

 

「somebody」を使った例文は、以下のとおりです。

 

Somebody broke the window.
「誰かがその窓を割りました」

I saw somebody talking with my mother.
「誰かが私の母と話しているのが見えました」

 

「somewhere」

「somewhere」は、「どこか」を表す英単語です。副詞であり、文末や文中に置くことができます。「some」のイメージを使うと、以下のように覚えることができます。

 

「some(=なんらかの)」+「where(場所)」=どこか

 

「somewhere」を使った例文は、以下のとおりです。

 

I want to go somewhere.
「どこかに行きたいです」

He is somewhere around.
「彼はどこか周辺にいます」

She’s gone somewhere.
「彼女はどこかに行ってしまいました」

 

まとめ

「sometime」と「sometimes」は、一見似ているようで意味や使い方に違いがある言葉です。誤って使うと違う意味に捉えられる可能性も高いため、今回紹介した内容を参考に使い分けをマスターしましょう。「some」を使った単語は多くあるので、「some」のイメージを使って覚えるのもおすすめです。

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