英会話が上達しない人の特徴とは？英会話を上達させるために要なステップやコツを解説します
日本人においては、かつては中学校の義務教育から長年学習していた英語。昨今は小学校でも義務化され、しっかりと勉強しているはずの英語学習ですが、それでも「なかなか英会話が上達しない…」と考える方は少なくありません。これだけ学習しても英会話が上達しないのはなぜなのでしょうか。
今回はそんな疑問を持っている方へ、英会話が上達しない人がチェックしたい6つのポイント、英会話を上達させるために必要なステップや押さえておきたい4つのコツなどを解説します。
英会話が上達しない人はここをチェックしよう
「長年英語を勉強してきているのになぜ英会話が上達しないのか…」と感じた方は、次の6つを確認してみましょう。
【英会話が上達しない人の特徴】
- 英語の基礎が身に付いていない
- アウトプットが不足している
- 英語を話すことを躊躇してしまいがち
- 予定通りに学習できていない
- 資格試験の勉強に重きを置いている
- “英語ができない”と思い込んでいる
では、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
【英会話が上達しない人の特徴】①英語の基礎が身に付いていない
英語で話すためには、頭の中で英文法を使って英単語を組み立てる必要があります。つまり、英単語や英文法など英語学習の基礎が身に付いていないと、英会話としての英文を作り出すことができないのです。
ついいつも同じ英単語を使ってしまったり、関係代名詞などの少し複雑な英文法を使えなかったりということはありませんか？ボキャブラリーを増やす、英文法を押さえる、リスニングを重ねるなど英語の基礎を身に付けていかないと、英会話はそれ以上上達しなくなってしまうことになります。
【英会話が上達しない人の特徴】②アウトプットが不足している
英会話において英文を頭の中で組み立てるためには英語の基礎を身に付ける「インプット」が大切ですが、英会話が上達するためには、それと同時にアウトプットを重ねる訓練も重要になります。英語学習でインプットばかりやっていても、英語を話せるようになる可能性は低いのです。
英会話を上達させたいなら、覚えた英語を実際に使ってみて、反復学習を行うことが必須だといえます。
【英会話が上達しない人の特徴】③英語を話すことを躊躇してしまいがち
長年英語を学習しているのに「英文法や英単語を間違えたら恥ずかしい」と思い、英語を話すことを躊躇ってしまう方も多いのではないでしょうか。日本語と英語では文法や単語の成り立ちが全く異なりますので、日本人が英語学習を行っていること自体が実はすごいことだといえます。
しかし周りを見てみると、世界中のさまざまな国の人たちが英語を話すときは、すべて完璧な英語というわけではありません。間違っていても英語をどんどん話している外国人のほうが、英会話は上達していっています。話していて間違えたり分からなかったりした経験が、英会話の上達につながるのです。そんな中で英会話のストライクゾーンがわかってきます。
また、ネイティブの英語と国際英語は別物であることも意識しましょう。日本人が目指すのはネイティブの英語ではなく、国際英語です。サムライ・イングリッシュこそ日本人が目指す英語です。
【英会話が上達しない人の特徴】④予定通りに学習できていない
英会話を上達させたいという方の中には、定期的に英会話スクールに通ったり、オンラインでの英会話レッスンを続けていたりする方もいるでしょう。
自身のレベルに合わせて作られたカリキュラムを予定通りに進めることができていないと、英会話の上達は目に見えてこないものです。カリキュラムというのは、成果が出るように考えられていますので、期間が空きすぎてしまうと、定着は見込めなくなります。
【英会話が上達しない人の特徴】⑤資格試験の勉強に重きを置いている
TOEICのスコアを重視する大学や企業も多いです。このような試験ではハイスコアを取っているけれども、英会話はなかなか難しいという方も少なくありません。
これらの試験ではリーディング力やリスニング力が求められますので、勉強の際にもそこに重点を置くことになります。そのため、英語のアウトプットとしての英会話の上達にはつながりにくい傾向にあります。
もちろん、TOEICでハイスコアを出すことはすごいことですが、英会話という視点で考えた場合、「話す練習」は欠かせません。
【英会話が上達しない人の特徴】⑥”英語ができない”と思い込んでいる
英会話を上達させるためには、単語や文法などの知識のインプット、話す練習のような技術面を鍛えるだけでは不十分です。
「自分には英語ができない」と思い込んでいるうちは、どんなに技術面を磨いても英会話ができる思考回路にはなりません。
英語でできないことばかりにフォーカスするのではなく、英語でできることも考えてみましょう。意外と多くのことができることに気づけるはずです。
英会話を上達させるために必要なステップを押さえよう
英会話がなかなか上達しない人の特徴に当てはまる方、英会話を上達させたいという方は、必要な学習ステップを踏んでいない可能性もあります。こちらの4つのステップを段階的に進めていくことで、英会話を効率的に上達させることができるでしょう。
【英会話を上達させるための学習ステップ】
- 英会話を上達させたい理由や目的を設定する
- 英語の基本をしっかりと押さえる
- リスニングを習慣化させる
- 英語を話す機会を作る
ではひとつずつ詳しく解説していきましょう。
ステップ①英会話を上達させたい理由や目的を設定する
まずは学習のモチベーション維持のためにも、英会話を上達させたい理由や目的を設定することをおすすめします。
例えば「〇ヶ月後の留学に備えたい」「1年以内にビジネスで英語を使えるようにしたい」「外国の人と気軽に日常会話ができる程度までは上達させたい」など、どんな理由や目的でも構いません。できるだけ具体的に設定するのがポイントです。
ステップ②英語の基本を押さえる
目標が決まったら、次は英単語や基礎的な英文法、構文を覚えていきましょう。同時に正しい発音についてもチェックして、真似をすることから始めます。まずは高校基礎レベルの英語の基本を押さえれば、話すための土台を作れます。
具体的な目標があれば、インプットもがんばって進めていけるはずです。英語の基本学習をしっかりとやり直したいなら、大人向けの英語スクールもおすすめです。
ステップ③リスニングを習慣化させる
相手の言っている内容が理解できなければ、英語で反応することもできないため、英会話は成り立たないことになります。英語の映画やドラマを見たりするのもおすすめです。ただし、勉強としてだと辛くなってしまうので、あくまでエンターテインメントとして洋画や海外ドラマを楽しみながら、英語の音に慣れていきましょう。
英語の基本が身に付いていくにつれて、リスニングでも知っている英単語や構文に気づけるようになっていきます。
ニュース英語などは難しく、エンターテインメントの要素があまりないので、挫折しやすくなりますから、ハードルは上げ過ぎないようにしましょう。
ステップ④英語を話す機会を作る
インプットとリスニング力アップが進んできたら、次はアウトプットに励みましょう。英会話を上達させるためには、映画中のセリフや英語圏出身の友人の発音や言い回しを真似るのが有効です。英会話スクールに通ったり、スピーキング練習アプリなどを利用したりするのもいい方法でしょう。
覚えたらとにかくすぐにアウトプットできる環境を整えておくと、英会話の上達の近道となりやすいです。
英会話を上達させるために押さえておきたいコツとは！
こちらでは、英会話を上達させるコツを4つご紹介します。
【英会話を上達させる4つのコツ】
- 積極性を持つ
- 完璧主義にならない
- ネイティブ信仰をやめる
- 会話の内容を充実させるようにする
英語での発語・リスニングの両方において、最初から完璧にできる人はいません。英会話を上達させたいなら、下手でも完璧に内容を聞き取れなくても、まずは積極的に話すことが大切です。
相手の言っている内容や英単語が分からないときは、その場で英語で聞き返したり質問したりするのがいいでしょう。分からないことを尋ねることも英会話ですし、大切なコミュニケーションです。
会話は相手がいてこそ成り立つものですし、楽しくないと続かないものでもあります。相手も自分も興味がある内容を心がけると話が弾み、英会話の上達に役立つでしょう。
また、英会話の上達には英語脳は重要ですが、それに囚われるのもよくありません。「英会話をしている最中は日本語で考えず、英語で考えるようにすべき」と言われることがありますが、日本語で考えることは悪いことではありません。日本語で考えていることを英語に変換したり、英語で聞いた内容を日本語に変換したりできれば問題ありません。
慣れてくればそれほど負担になることはありません。
まとめ
「長年英語を勉強してきているのになぜか英会話が上達しない…」と感じる場合、英語の基礎（英単語・英文法・構文）が身に付いていなかったり、アウトプットが足りなかったり、会話の最中につい日本語で考えてしまったりというケースが多いです。英語を上達させるためにも、ご紹介した必要な学習ステップを踏み、上達のコツをしっかり押さえましょう。
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